あなたのことはそれほど動画、漫画、あらすじ、感想

『あなたのことはそれほど』は、いくえみ綾による漫画。2010年10月号から2017年8月号まで不定期に連載された。既婚者の女性が小学校の頃から好きだった同級生と再会し、不倫関係に陥るストーリー。

感想：イライラしてしまうけど最後まで観てしまった

不倫のドロドロ加減は少な目

『あなたのことはそれほど』を視聴しました。最初はどこにでもある不倫ものだと思って観ていたのですが、途中から東出昌大さんの猟奇的な演技にどんどんハマってしまいました。

東出さんと言えば爽やかなイメージがありましたが、ストーカーのように妻を追いかける姿には波留さんの気持ちになってドキドキしましたし、怖さを感じました。

妻に不倫されたとなれば夫としてそうなるのも当然とはいえ、激昂される方がマシだとさえ思わされる雰囲気に圧倒。波留さん演じる妻もあまり悪びれるところがないのがまたイライラを助長させていました。

不倫は誰も幸せになれないことはもちろんですが、あそこまで夫を追い込んでしまうことなのだと再認識させられるドラマです。不倫のドロドロ具合は少なく、どちらかというと夫婦関係の方がクローズアップされているドラマです。

仲里依紗さんの演技が素晴らしい

『あなたのことはそれほど』はW不倫がテーマですが、妻が不倫をした場合には夫は離婚を選択することが多いのに、夫が不倫をした場合には再構築をするケースがあるという事実に近い内容に共感が持てました。

仲里依紗さんは不倫された妻なのに関わらず、どこか余裕を感じられる演技が素晴らしかったですし、最終的に子供の為に再構築をする姿にも女の強さを感じました。

途中で実家に帰るシーンでは、夫を許さないという強い意志も感じましたし、夫が一生懸命気持ちを取り戻そうとしている姿も自分に置きかえて考えると胸が熱くなるものがあります。

不倫は一つの通過点と思える人は少ないかもしれませんが、それによって夫婦のきずなが強まるパターンもあるのだと教えてくれるドラマでした。

実際に不倫女とのバトルを楽しみにしていた人にとっては物足りなさを感じる部分はありますが、静かに終結していく姿はリアルだと感じました。