東京オリンピック2020の観戦チケット予約がついに開始

東京オリンピック2020


2020年に東京で開催されることになった夏季オリンピックである「東京オリンピック2020」は、2020年7月24日から8月9日まで日本の東京都で開催されます。

東京の住民でなくても日本中の人が楽しみにしていますね。

観戦チケット予約がついに開始


できれば、チケットを早めに予約してオリンピック開会式で各国の入場行進や、いろんなイベントを近くで見てみたいものです。

もちろん人気の競技や新しく正式種目に決まった競技なども見たいものです。

今までのことを考えれば、一番高いのが開会式だと思いますが、何十万円もする開会式チケットはやはり買えないですね。

2万円から5万円くらいなら、人生一度だけと思えば手が出るかもしれないですが。

参考 東京オリンピックの公式チケット価格表

しかし予約と同時に申し込みが殺到すると思うので、チケットが手に入るかどうかは、運もあるんじゃないでしょうか。

夏季オリンピックなので、水泳などもなかなかチケットが手に入らなさそうですね。

まず、チケットの販売時期や予約開始時期は、いつになるのでしょうか?
きっと一年くらい前になれば、正式なチケット販売日時や申し込み方法が発表されるんじゃないでしょうか。

それとチケット売り場はどこでしょうか。ローソンチケットとかチケットピアなんかでも購入できるのでしょうか。
申し込みがいっぱいになった時には、抽選なんでしょうか、それとも申し込み順でチケットが購入できるのでしょうか。

まずは、チケット予約販売状況の情報を見逃さないように、早めの情報をチェックしておく必要がありあそうですね。

それとチケット価格が高騰することを考えて、お金をためておく必要もありますすね。

しかしチケットは手に入ったとしても、東京以外の人は、ホテルや旅館を予約しておかないと、ダメですね。

近くの人なら日帰りで行けそうですが、地方からだと宿泊の予約もしないといけないので、チケット購入して見る競技が決まった時点で、宿泊や新幹線などのチケットの手配もする必要ありますね。

Viva! オリンピック! - 国境を越えた人間ドラマの祭典


オリンピックの起源?いまさら聞けない「オリンピックとは?」

現在のオリンピックのことを総称して近代オリンピックと呼び、その歴史が始まったのは1896年とされています。

一方で、この近代オリンピックの前身が古代ギリシャの神事の一つであった「オリンピア祭典競技」であり、それを総称して古代オリンピックと呼びます。

この古代オリンピックは紀元前9世紀頃に始まり、その目的はギリシャのオリンポスの神々に捧げる宗教行事の一つとして8年に一度開催されていました。

当時は、ギリシャを中心としたオリンピア地方で行われていた同様の競技大会が、この「オリンピア祭典競技」を入れて合計で4つありました。

一つは「イストミアン・ゲームズ」、もう一つは「ネメアン・ゲームズ」、そしてもう一つが「ピシアン・ゲ ームズ」と呼ばれるもので、オリンピア地方の主要都市が主催となった協議会が定期的に行われていたのです。

中でも「オリンピア祭典競技」にはギリシャ全土から観客が集まり、たとえ地域間で紛争があろうとも、オリンポスの神々を讃えるためのこの「古代オリンピック」には戦を中断しても参加しなければならない掟が定められていたため、「聖なる休戦」をとって競技者も観客もアテネを目指して旅をしたのでした。

みな武器を捨てて、時には戦場を横断しながら旅する人々に与えられた「聖なる休戦」は最終的に三ケ月程続きました。

なぜオリンピック開催国になりたがるのか?


オリンピック開催国になるメリットとは?


オリンピック開催地となるために、国を挙げて地域を上げて、何年間もノミネートを目指すキャンペーンを続ける国が多いのはなぜでしょう?それは以下の大きなメリットが期待できるからです。つまり、

  1. 世界的に自分たちの国や都市が知られ、注目されるから。
  2. 国の権力を他国に誇示することができるから。
  3. 一時的であっても、数年間は雇用率を上げることができるから。
  4. 莫大な経済効果があるから。
  5. 開催国ならびに開催地は、信用がある都市、国であることの証明となり、投資家や海外資本の企業からの投資を期待できるから
  6. 上記の効果がさらに経済を活性化し、短期間でGDPをあげることができるから。

ここに記載した期待できる効果は、規模の大小はあるけれども実際に過去のオリンピック開催国と開催地に起こった事実です。

日本を例にとってみても、昭和33年の東京オリンピックを機に高度成長期が訪れ、焼け野原から立ち上がった日本が、非常に短期間で、かつて戦いに敗れた連合国と肩を並べる経済大国へと導く起爆剤となったのです。


オリンピック開催国になるデメリットとは?


もちろん、インパクトの強い出来事にはプラスとマイナスの面があるのが常ですが、オリンピックの開催国、開催地となることにも当然デメリットもあります。では、実際に過去に開催地となった国や地域が直面したデメリットの代表的な事柄を以下に書いてみます。

  1. 競技場、会場、選手村なの建設と、移動交通手段整備に伴う人、物、輸送が一気に増えるため、開催の数年前から開催地とその周辺の街に慢性的な交通渋滞が始まる。
  2. オリンピック観客輸送用の移動設備を整えてもなお、オリンピック開催中は想定以上の慢性的な交通渋滞となる。
  3. オリンピック開催の数年前から開催中の激しい人の出入りが原因で治安が悪化する。
  4. オリンピック開催準備期間からゴミ処理施設の稼働率が最高潮に達するため、それに関連するトラブルが発生し、開催後の産業廃棄物処理問題が発生する。
  5. 新設した競技会場や施設の維持管理費が新たな固定費となって発生し市や県の財政を圧迫する。
  6. 一時雇用で職を得た人々の多くが再び失業する。

オリンピックによるデメリットの中ででも長期的な問題となるのは、無計画に突貫で計画され、建設された新たな資産を管理し維持する費用が固定費となって長期的に存在することです。

それを支える十分な収入が確保されない限りは、オリンピックで得た収益も、その固定費に食われていくだけの、行って戻ってだけのくたびれ儲けになるのが関の山です。

特に汚職や賄賂が横行する国家体質であれば、オリンピックで得る莫大な収入が行政に残るという話を鵜呑みにはできません。

あなたはオリンピック景気で泣く人?笑う人?


オリンピックで恩恵を受ける人とは?

1984年のロスオリンピックの時から、投資家の間だけでなく、国際的な市場を持つ企業からも「オリンピックは儲かる」ことがハッキリと認識されました。

確かに、開催国の通貨によってその国や地域、ならびに企業が得た売上高は変わってきますね。(つまり日本円に換算するとという意味です)たとえば、日本円で30万円は、ある国では100万円以上の価値があるということです。

とはいえ、今までの最高金額が日本円にして135兆円であったロスオリンピックを筆頭に、どんなに貨幣価値の低い国であっても数十兆円の経済効果はあります。

オリンピックを開催する国/地域の収入は1)TV放映権、2)スポンサー収入、3)入場料収入、4)記念グッズの販売が主なものです。

そして、建設工事を受注した建築・土木会社から始まり、会場施設のある地域の電気会社、ガス会社、水道局、ホテルなどの宿泊施設、飲食業界、食品業界、家電業界、農家、水産加工業、交通関係などなど、オリンピック・バブル景気の恩恵を受ける企業や業界は多岐にわたります。


オリンピック、こんなはずじゃなかった人とは?


既にロスオリンピックの時から、あるいはそれ以前からオリンピックと関わってきた国際企業、つまりコカ・コーラや時計メーカー、カメラメーカー、スポーツ用品メーカー、航空会社、国際展開を行うホテル、家電メーカーなどは、過去の轍を踏まないように、オリンピックだからといって大きな新規投資は行わないので、オリンピックは夏冬合わせて二年に一回儲けさせてくれるイベントです。

一方で、おらが国の、おらが街で行われるオリンピックでドカン!と儲かるはずが、オリンピックが終わった後になって、「こんなハスじゃなかった!」の憂き目を見る人たちは、「オリンピック・バブル」に期待だけして、オリンピック終了後の増大した固定費からこうむるリスクを甘く見た国、地域行政、企業、個人経営者です。

不思議に思うかもしれませんが、一旦増やしてしまった固定費は売り上げが下がった後にもそのまま存在し続けるという当たり前のことを脳内の記憶から消し去ってしまえるほどに、「オリンピックは儲かる!」の呪文は強力なのです。

パラリンピック!もう一つのオリンピック?


オリンピックのオマケ?パラリンピックを知ろう!


1948年のロンドン・オリンピック開会式と同じ日にイギリスのストーク・マンデビル病院で行われたストーク・マンデビル競技大会がパラリンピックの発祥だといわれています。当初は負傷兵のリハビリの一環として、「手術よりスポーツを」の理念の基に始まったのだそうです。
 
ですから、時代背景もありますが、パラリンピックという言葉はparaplegia(麻痺)とOlympicsの二つの名詞を併せて作った造語でした。そして時代と共に、paraplegiaではなく、「もう一つの(同時に存在する)」という意味を持つ(parallel)という単語にもParaという文字があることから、(parallel)+(Olympic)=( Paralympic)であるとすることに改善されました。

これにより、オリンピックと同じ年に同じ場所で、オリンピック終了後に開催される「もう一つのオリンピック」であるパラリンピックは、世界最高峰の障がい者のスポーツ競技会であるという正しい格付けがされたのです。

パラリンピックの意義とは?


スパー・アスリート?パラリンピアンたち

"オリンピックは、各競技の世界最高峰にいるトップアスリートたちだけに出場が許される一世一代の大舞台であることを、あなたもご存じだと思います。

では、あなたは、もう一つのオリンピックであるパラリンピックが、オリンピックよりもさらに過酷な出場条件が定められいてる、世界のトップ中のトップアスリートだけが出場できる国際最高峰の障がい者スポーツ競技大会だということをご存知でしょうか?

身体的機能に障がいがあっても、そのことに人生を支配されることなく、鉄人以上の強靭な意志と精神力でそのチャレンジを克服したアスリートがパラリンピアンとなるためには以下の条件が最低限必要であると書かれています。

パラリンピックに出場するためには


①大会で定められた標準記録を突破すること
②世界ランキングの上位に入り出場権を獲得すること
③世界選手権大会や地域選手権大会で出場権を獲得すること

などの厳しい条件をクリアし、さらに国内の競技団体に選考された世界のトップアスリートとして認められることが必要なのです。"

パラリンピアンの使命とは?


記録によれば、2012年のロンドン・」パラリンピックに参加した国は164ヶ国で、総勢4,237人のパラリンピアンが出場しました。パラリンピック委員会がその時売り上げた観戦チケットは278万枚で、各競技場は満席となりました。

そして、今や、世界の三大スポーツイベントと言えば、「オリンピック」「サッカー・ワールドカップ」「パラリンピック」と言われるまでになったのです。

その世界三大スポーツイベントの中でも、パラリンピックは開催国の世情や教育水準、お国柄の負の影響を受けることなく、その大会が持つ本来の使命を常に自らのベストの結果更新し続けながら果たしてきています。

さて、その使命とは何だと思われますか?入場者数を増やすことでしょうか?それとも出場国を増やすことでしょうか?それとも常に競技の大会記録を更新し続けることでしょうか?

結論から言えば、そのいずれもパラリンピックの使命ではないですが、パラリンピアンの使命を果たし続けることで、上記の三つ、つまり大会の成功が達成され続けていることは確かです。

パラリンピックの使命であり、パラリンアンの使命とは、個人が負っている身体機能的なチャレンジを克服することでは既になく、世界規模で果たしていかなければならないことです。つまり、ハード面でのバリアフリーを世界規模で浸透させるだけにとどまらず、人々の心の中に存在する壁を無くすことなのです。

リオ?リオがオリンピック開催地に?


海外企業も振り向かない都市をなぜ選んだのか?


2007年9月に、2016年夏季オリンピック開催地への立候補申請が締め切られ、アゼルバイジャンのバクー、アメリカのシカゴ、カタールのドーハ、スペインのマドリード、チェコのプラハ、ブラジルのリオデジャネイロ、日本の東京の合計7都市の立候補申請が受理されました。

そして一時審査を終えた段階で、東京、マドリード、シカゴ、リオデジャネイロの4都市に絞られたのです。その時に東京が評価点一番で、リオは最低点でした。

処々の評価基準や得点などについては多くサイトで書かれていますので、ここでは割愛しますが、とにかく、ローマのバチカンが南米に目を向けて法王のご訪問を実現させたように、ずっと末席に扱いされてきた南米に目を向ける動きが当時からあったことは事実です。

実際にブラジルは自動車産業においても日系カーメーカーが当時、次に狙う市場でしたから、各国がこぞって重工工業や製造業の拠点を南米に持ちたいと思い始めてもいたのです。

とはいえ、輸送面、治安面、インフラ整備など、個々の企業が投資するには南米は大きすぎますし、不安定でした。歴史を振り返るまでもなく、日本を例にとっても、オリンピックや万博の開催があったがゆえに、世界に対して恥となるかもしれない生活習慣や都市状況は壁で囲ってないことにしてしまう、つまり長い間続いた文化であっても、世界に知られたくないことは無理やりなくしてしまうことができるのもそういった国際大会の準備という名目の大鉈なのです。

ご存知ですか?東京オリンピックがあった昭和33年まで、日本には国が許していた「赤線」つまり売春宿が存在していたことを。

実際に、IOCオリンピック委員会は、リオを開催地として選んだ時にも、その存在する懸念点として、膨大なインフラ(社会基盤)の整備費、宿泊施設不足、交通輸送面、財政面を明確に指摘していました。そして、どのような美辞麗句を尽くそうとも、詭弁を弄そうとも、リオには2016年のオリンピックの年となってもなお、それらの問題は結局は解決されないままで存在します。

オリンピックだけでなく、海外からの企業の誘致にはそのインフラの整備、交通輸送面、財政難、そして改善途中であり続ける治安の不安定さは致命的な懸念点でもあります。
残念ながら、オリンピック効果をもってしても、リオは未だに海外からの企業が投資をするには、魅力的な場所には成りきれていないようです。"

悪者にされたリオ・オリンピック?


オリンピックは別世界の話?


2009年、IOCがリオデジャネイロを2016年夏のオリンピック開催地に選んだ日、南米の120年の歴史史上初めて世界の視線がブラジルに向けられました。

そして当時の大統領であったルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ氏は、国民に向かって、「世界は、ブラジルの時代が来たと認めています」と演説しました。そして現在、「最悪の事態」と言い放ったIOCのトーマス会長は、その2009年のリオ五輪候補地決定の夜のインタビューで、「素晴らしいオリンピックになると確信している」と述べたのです。

確かに、IOCがリオのオリンピック開催を決定した翌年の2010年から、他の開催国の歴史と同様に、投機家や投資家、大企業の思惑はこれに乗じて南米の大国ブラジルを先進国の仲間入りをさせようとする動きを始め、ブラジルにリソース投資が起こり、ブラジルのGDPは一気に7%近い成長を遂げました。

そして、その後の3年間は着実な経済成長を見せていました。とはいえ、腐敗した行政や、賄賂や横領が横行する社会構造を持つ他の国の歴史を見ても分かるように、ブラジルのGDPは伸び悩み始め、2014年からはマイナス傾向を見せ始めたのです。

そして現在、ブラジルは過去100年で最悪の不景気に直面しています。同時に民主化を果たして36年を経たここにきて、最悪の政治的危機を迎えてもいるのです。

このような状態では、ブラジルの国民にとってオリンピックは単なるお荷物であり、金くい虫であり、苦しみの根源となっています。オリンピックは今日を生きるだけで精一杯のブラジルの国民にとっては、別世界のできごとなのです。

このような国民不在のオリンピックでは、国の誇りをかけてオリンピックを成功させるための基盤がないということになります。まるで池に浮かぶ蓮の葉の上に見た目は豪華茶席をこしらえて、大きな蓮の花を無理やり咲かせて客をもてなすようなものです。

この国と国民の間に流れる不協和音を敏感に感じる来訪者たちは少なくないのです。そんな中で平常心を忘れずに自らの競技に集中する選手たちの強靭な精神力には心から敬服しますが、本音を言えば、もっといい環境でパフォーマンスをさせてあげたかったとも思います。

辞退者続出?ジガ熱におびえる?なぜか男子アスリート


ゴルフの松山英樹や多数の男子ゴルファーやバスケットボール選手などがジガ熱を理由にリオ・オリンピック辞退を表明していきましたね。リオ南半球にありますから8月は冬で、蚊の季節でもなく、まして世界保健機構が「きわめてリスクは低い」と発表していました。

そしてジガ熱は妊婦が刺されると水頭症などが発生するのですから、女性選手が怖がって辞退しても良さそうなのに、リスクのある女性選手は辞退せずに、何のリスクがあるの?な男性選手だけがこぞってジガ熱を怖いと言って次々と出場を辞退していきました。

彼らの真意はわかりませんが、もっと正直に、「名誉だけで賞金もないし、スケジュールはきついし、選手村はショボイし、治安が悪くてリスクしかないリオにはいかない!」と言ってくれたら、もっとすっきりするのにと思ったのは私だけではないと思います。

バスケットのプロであったり、ゴルフのプロであれば収入はかなりあるはずですから、誘拐が商売として存在するブラジルに行きたくはないでしょう。

でもそれをはっきりと言えない、そのはっきりと言わないことが2009年には既に(改善されつつある治安)としてIOCが認識していた事柄の一つです。(改善されつつある)ということと、(改善されるための計画があり、その計画の信頼性を検証して確認した)ということは同意語ではないことも、彼らは熟知していたはずです。

Viva!オリンピック!感動をありがとう!


過去最多のメダル数!


2016年8月20日午前11時の時点で、日本が獲得したメダルの数は、金12個、銀8個、銅21個の合わせて41個となり、これはこれまで最多メダル獲得数38個(ロンドンオリンピック)を超える記録です。

中でも様々な競技で、日本オリンピック史上初のメダル獲得を成し遂げた選手も多くいて、彼らの最後まであきらめない姿に「ありがとう!」のエールを送った方も沢山いらっしゃるでしょうね。オリンピックって、どうしてこんなに夢中になるのだろう?と思うほど、真剣に見入ってしまうシーンが本当に多い競技会だと思います。

そして、今回のように理想的ともいえない環境で、日ごろの自分を失わず、平常心どころか「超集中力」を維持して、いつも以上のパフォーマンスを発揮した選手が多かったオリンピックは、なかなかないですね。

一昔前までは、日本人はオリンピックでは普段の半分も力が出せずに、精神的に負けてしまう、などと言われていましたが、いやはや、みなさん身体的能力だけでなく精神的にも強くなられましたね。

こんな風に競技の種目に関わらず選手の精神面や身体能力が著しく伸びているのを見るにつけ、彼らの先輩選手たちとコーチ陣の長年にわたる不断の努力と貢献の存在に思いを馳せずにはいられません。

自分たちが悔し涙を流したことを、教訓として後に続くものを育てていく、実は、日本の競技者の今の強さは東京オリンピックから続く先達たちの尽力が実った姿なのです。"

オリンピック選手を身近に感じる時代


親近感の効果

卓球の福原選手は実に四歳の時にはテレビで明石家さんまさんと卓球の真剣勝負をしている時に、勝ちたい一心で彼女のあだ名でもあった「泣き虫愛ちゃん」の姿をスタジオでも見せて、まさに彼女の成長過程を国民の多くが知る処となり、まるで親戚の女の子のように福原選手を応援してきました。

愛ちゃんが中国に渡って中国の選手たちと試合に出る様子を見て、応援したい気持ち半分、寂しい気持ち半分でいたけれど、日本に帰ってきてくれて、日本選手団とともにメダルをとってくれて、「愛ちゃん、愛ちゃん」と一体どれほど多くの人が彼女の名前をテレビの前で連呼しながら応援したでしょう。

そして、同じように、今回はカヌー羽根田 卓也選手にも、彼を良く知る知人のような気持ちで応援し、そのアジア初のメダル獲得の快挙に涙された方も多いと思います。

羽根田選手は子供の頃から報道されていたわけではありませんが、イケメン選手としてバラエティ番組に何度か出演しておられます。彼の生活的にも苦しかった修行時代や、彼のカヌー人生を支え続けた家族とのエピソードが番組で紹介されて、羽根田選手のお人柄もあって、カヌー競技に興味を持たれたかたも少なくないでしょう。

嫌らしい話をすれば、こういった「客寄せパンダ」的な存在を何人か作って何度も何度もその頑張る姿や爽やかな笑顔を見せて、オリンピックにより強い興味を持たせることは、「視聴率を上げる、関連グッズを売る、次の開催地に足を運ばせる」などの商業的効果を上げることができるテクニックで、いわゆる「ザイオンス効果」の手法なのです。

爽やかな笑顔や頑張る姿は見ている者に「胸キュン」的な心地よい刺激を与えます。つまり恋愛で好意を抱くのと同じ感覚のことで、つまり「好感」ですね。 

これを何度か続けると、(10回が限界とされていますが)オリンピックの競技のように勝ち負けがかかったシーンにザイオンス効果で好感を持った人が登場すると、見る側の集中度と興奮度はかなり高くなり、その人が勝利した時には特に「感動!!」のウェーブも大きくなるのです。"

知らない選手の名場面効果


知らない競技や知らない選手が出ているオリンピック競技を興味を持って観るのは、10代の前半まで、40歳代、50歳代、60歳代となっていて、10代の後半、20歳代、30歳代は知っている選手あるいは知っている競技だけを好んで観たがる傾向があるという統計があります。

世代によって様々な傾向があり理由もあるのですが、ここではオリンピックにとっての効果を考えてみましょう。

10代の前半までの子供たちが、知らない選手が出ていても、ルールを知らない競技であってもオリンピックを観るのであれば、「このスポーツをやってみたい!」という将来の名アスリート候補の秘めたる才能を開花させるチャンスを生み出すためには、大人が先入観を与えることなく、オリンピックのような超一流アスリートのパフォーマンスを観せるのも良いと思います。

名画の巨匠が、先達の巨匠の絵を真似て練習するように、一流のパフォーマンスを子供たちに沢山見せて、理想のフォームを頭の中に描きやすくすることは、次なる一流選手として育てるうえでとても効果的なイメージトレーニングとなるのです。

子供の頃に見た東京オリンピックで、いったいどれほど多くの少女がバレーボールを始め、水泳を始めたでしょうか。そしてその中から非常に多くの名バレーボール選手、名水泳選手が生まれ、今は後輩たちの育成に尽力し今のアスリートを育ててくれたのです。

オリンピックで人生が変わった?改めて知るオリンピックの影響力


オリンピックは勝つことが使命?


基本的な理解として私たちが持つべきなのは、「勝つことが絶対的使命であり、生きる意味を持つ」と考えないようなアスリートはオリンピックの舞台には登場しないということです。

日本人の良さであり、悪い性癖は、基本的に「判官贔屓」という点で、絶対的に強いものを卑しい者とみなして、強いものに倒される二番手位に強い者の味方をするところがありますが、それはオリンピック競技には持ち出さないほうがオリンピックを楽しめるのではないでしょうか?

勝つためにドーピングする、勝つために性転換する、勝つために、勝つために、勝つために...。

個人の勝ちたいという気持ちだけではなく、国を背負い、家族を背負い、中には家族を人質同然の状態にしてまで戦うアスリートがいるというのも、オリンピックの語られない一面なのです。

祖国を捨てるために?


かつて日本が軍国主義の国であり、富国強兵をスローガンに掲げ、国のために命を捧げぬ者、国のために苦しみを選ばぬ者は非国民であるとされた時代がわずか70数年前あったことを忘れないでいてくれるのであれば、生きることが安易ではない祖国を捨てて、自由を得られる他国に亡命しようとするアスリートが少なくないことも理解してもらえると思います。

認められることで、他国に招致してもらえる、それを心から願ってオリンピックの舞台に上がってくるアスリートは少なくないのです。

日本からは想像もできない過酷な環境で生きるアスリートにとって、オリンピックは、幸福の国への切符であり、掴みに行く価値のある具体的な目標と言っても過言ではないかもしれません。

感動をありがとう!


オリンピックは国際的大イベントであり、アスリートであれば一度でいいから立ちたいと願う一世一代の大舞台ですね。

そして私たち観客はどうかというと、普段は愛国精神など無縁の生活をしているくせに、その時ばかりはまるで昔から国粋主義者であったかのように、祖国の代表に熱いエールを送り、その勝敗をかけた競技に、まるでその選手の縁者でもあるかのような愛のこもった眼差しを向けるのです。

オリンピックの舞台に立つために、その選手の子供の頃からの全ての月日と、たった一度の人生をその競技に捧げてきたアスリートたちの戦いに、あなたは感動し、勇気をもらい、励まされる。そんな経験がおありでしょうか?

人生のどん底にいた時に、行くところもなく途方にくれて何気なく入った家電ショップで、展示用の大型テレビに映し出されていたオリンピックの競技。

その画面の中に、自分の国の国旗が付いたユニフォームをきて戦っている姿が目に入り、その真剣そのものの眼差しと凛々しい姿に見入ってしまう。最後まであきらめない人の姿を見せてくれる名も知らぬ選手の勝利を心から祈る自分を見つけながら、どん底であっても知らない選手の勝利を祈ることができる自分が残っていることを誇りに思える自分がいる。そんな経験をして、人生あきらめなかった人は少なくありません。

金満オリンピック、お金もちのためのオリンピック、儲かる人のオリンピックと揶揄されようと、それがたとえ事実であろうとも、オリンピックが愛される最大の理由は、そこに、今までの人生の全てをかけてオリンピックの大舞台に出てきた選手がいるということ、その真剣で超一流の技が競い合うことによって産まれる感動があるからではないでしょうか。


VIVA! オリンピック! 史上初めての同都市開催?


東京オリンピック、私たちができること


オリンピック史上初めて、同都市で二度目のオリンピックが開かれます。その幸運に恵まれたのが東京ですね。

今回のオリンピックで、惜しくも金メダルを逃した選手、あるいはあと一歩でメダルを掴むところまで踏ん張れた選手の超一流のパフォーマンスを、祖国で開かれるオリンピックで観ることができるなんて、この時代に生きる私たちはとても幸運だと思います。

確かに、オリンピックは良いことだけを運ぶ祭典ではありません、とはいえ、同時に良いことも沢山運んでくれる祭典であることも事実です。たとえオリンピックによってもたらされるデメリットからくる弊害を避けることができないとしても、その負の影響を最小限に食いとどめることはできるはずです。

つまり、東京オリンピックまで(あと4年)あると考えるのではなく、(既に4年先)となったと捉えて、以前の開催国がとった対策と計画の良い点と悪い点を分類し、検証して、日本に当てはめて検証すればよいのです。

突き詰めれば、たとえ開催候補地申請時に行ったFS(フェィージビリティスタディ)の設定条件が、処々変化してきた国内情勢や経済情勢に対応しきれていないのであれば、それを修正・改訂して対応していけばよいのです。

その結果を基に、オリンピックをどう迎えて、どう見送るのかということと、オリンピックの終了後はオリンピックの残した新しい遺跡とどう付き合っていくのかなどについての具体的かつ信頼性の高い計画に基づいた実務を確実に行ってもらえばよいだけのことです。

そして私たちは自分たちが選んだ政治家や知事、市長、ならびに国と行政が責任を持って対応してくれるように見張っていれば良いのです。

一番いけないのは、「他人事」として現実を無視しながらも他人の非を責めたてる姿勢です。オリンピックは国家行事であって、東京都の行事ではありません。

私たちにできることは、オリンピックに観戦に行ける人は行き、そこで色々なことにお金を使って運営資金の一助となること。将来のスター・アスリート候補である子供たちに本物の一流選手の競技を見せること、責任をもって東京オリンピックを運営し、アフターケアをしてくれる政治家や県知事、市長を選ぶこと、きちんと納税することでしょうか。

リオに裏切られたIOCの責任転嫁


史上最悪の事態! リオ・オリンピックの準備状態


とにかく、お金がない!! 誰にどんなに悪く言われても、「ない袖は振れない」のがリオの実態なのです。IOCのコーツ副会長をして、「私が経験した中で最悪だ」とその進捗状況の悪さを指摘され、挙句の果てには、かつて財政破綻したギリシャのアテネよりももっと悪いとまで言われたリオデジェネイロ。

リオにお金がないことは、開催地候補第一次審査の時に分かっていたIOC。それは秘密でもなんでもなく、公然の記録にそう書いてあります。莫大なインフラ整備費が必要だと、選定時から知っていたIOC。それを今更、「最悪だ」なんて、ちょっとリオがお気の毒な気がしますね。

リオデジャネイロ市では、五輪開催のための準備費用を捻出するために、あちこちで財政危機のひずみがでてしまい、オリンピック観客輸送用の地下鉄工事費だけでなく、多くの設備建築費、インフラ整備費の不払いや支払遅延がおき、公務員の給料も数か月支払われない状態が続き、行政が借りている公用車のレンタカー費用も滞納し、学校の教師の給料も滞納したため公立大学や学校の教師がストライキをおこし、裁判所に訴え出る教職員も出始め、お金がないので警官の数も減らすなど、破綻している状態なのです。

二つのことが同時にできない?サッカーやれたらそれで良し?


計画を作るのも、計画したことを守るのも苦手な人がいます。同じように国にも個性があって、作る計画が基本的に丼勘定の国もあれば、守れもしない癖にキッチリ計画を策定できる国もありまし、計画したことの六割ぐらいはきちんと守れる国もあります。そして計画したことを100%守れる国はありません。

というのは、計画を六割守れる国というのは、国の状況をよく把握している国であり、その時々に起こった不測の事態に対応する備えもあり、臨機応変に計画の修正ができる国なのです。

一方で、丼勘定の国というのは、一般的に賄賂が当たり前に存在するので、どこからどこまでが守られる予算で、どこからどこまでが公務員かポケッに入れる予算で、どおからどこまでが賄賂や買収に使う予算なのかが明確にされておらず、また国民のことなど二の次なのので福祉などに使われる予算などは無いも同然となっている場合もあります。

それでは、ブラジルはどうなのでしょうか?つまり、2014年にサッカーのワールドカップ大会を開催したブラジルになぜ、ワールドカップ後にくるオリンピックのために使える予算が残っていないのでしょう?

サッカー王国であるブラジルは、確かにサッカーを特に大切にしています。確かにサッカーで得たお金はサッカーに使う、それはわかります。

それでも、周りの企業や行政がワールドカップで得た利益は少ないはずがありません。なぜなら、世界三大スポーツ大会といえば、「オリンピック」「サッカー・ワールドカップ」「パラリンピック」であり、その三つは「金を生む鶏」であり、お金を生む美味しいイベントなのですから。

それなのに、ブラジルにお金がないのは、そういった「金を生む鶏」であるワールドカップで喜んだのがごく限られたは一部の人たちであったということ、そして、賄賂と汚職が蔓延し犯罪組織が幅を利かせる社会では、その千載一遇のチャンスも限られた場所にしか利益をもたらさないので、常に公の機関の台所は火の車なのです。

ちなみに、IOCは、ブラジルの治安が悪いことも、2014年にサッカー・ワールドカップが開催されることも、リオを選んだ時には知っていました。

私は動く?パラリンピックのシンボルマーク


パラリンピックのシンボルマークをご存じですか?赤、青、緑のブーメランのような細めの三日月のような曲線が描かれています。
このシンボルマークは「スリー・アギトス」という名前で呼ばれているのですが、意味は三つのアギトス。アギトスとはラテン語で「私は動く」という意味です。

世界の国旗で使われている色は青・赤・緑の三色が一番多いとのことで、この三色が選ばれたということで、動きのある曲線それぞれにこの三色を使って、さらに動きを著すことで、世界中から強靭な意志を持ったパラリンピアンを集めるということを意味しているのだそうです。

また、パラリンピックのモットーである「スピリット・イン・モーション」や、パラリンピアンが常に世界をインスパイアし、勇気を与え、感動させていること、そして常に前進し続けてあきらめないことも表現しているのです。"

ありがとうを言われる人となれ!

あなたが、いわゆる「五体満足」でこの世に生を受けて、今日まで「五体満足」の状態を保つことができたことは、心から感謝することであり、素晴らしい恵みを授かっているということになります。

しかしながら、そうでない人は果たして、恵みを授かっていない人であり、気の毒な人なのでしょうか?このとても大切な疑問に目を背けて考えないようにすることが、面倒くさくない、自分に楽な生き方かもしれませんね。

では、話題をパラリンピックに移した時に、あなたはパラリンピックを「気の毒な人が一所懸命に頑張る競技会」だと考えているのであれば、あなたは「パラリンピック」を一度も観たことがなく、テレビのニュースやトーク番組でちょっとだけ耳にしたことがある人なのでしょう。

本当にパラリンピックの競技を目の当たりにしたとき、あなたの思考回路から「身体障害者」「気の毒な人」「不幸な人」という言葉が完全に消されてしまい、代わりに「ありがとう」という言葉で埋め尽くされる瞬間を経験することでしょう。

その時に、いったい何が「ありがたい」のかわからなくてもいいのです。一生涯、いったい何が「ありがとう」なのか分からなくてもいいのです。ただ、そこに真の感動がある、それがパラリンピックです。"

2020年 東京パラリンピック


完全無欠の”WOW!”を観に行こう!


2020年、東京にオリンピックとパラリンピックがやってきます。同一都市で二回目のオリンピックが行われることは、近代オリンピック史上初めてのことです。

あなたが実際に、オリンピックによる経済的な恩恵を受けようが、受けまいが、オリンピックがもたらすデメリットの被害を受けようが、受けまいが、そんなことは行政と国にキッチリと責任をとってもらうことにして、必ずパラリンピックを観に行きましょう!

そして、そこで理屈も説明も小賢しい解説も要らない、パラリンピアンたちの世界最高峰のパフォーマンスを目撃しましょう!

必ず、完全無欠の“Wow!""と共に、「ありがとう」の波が胸いっぱいに、頭の中いっぱいになること請け合いです。何がありがとうなのか?それはパラリンピックに行けばわかりますよ。


思い切り「感動」を楽しむ!東京オリンピック!


何度もいいますが、オリンピック史上、同市開催の夏季オリンピックが行われたことは未だかつてないのです。ですから東京オリンピックが初めて同市開催となりますね。ということは、どう考えても2020年から向う100年位は東京にオリンピックが帰ってくることはないと言い切ってもいいかもしれません。

というのは、日本が承認している世界の国の数は196ヶ国あり、国連が承認している国は193ヶ国あるのですが、オリンピックを開催できるほどの国力(つまり資金力と人材資源)がある国は大目に見ても25ヶ国もありません。

その中に今回のブラジルが入っていますので、IOCがよほど愚かでない限りは、ブラジルと同等もしくはそれ以下の経済事情の国にある都市を再び開催国として選ぶとは、思いたくないのですが、たとえ選んだとしても、その国の数と4年に一回の開催周期を計算に入れても、東京オリンピックは2020年以降、100年以内に再び行われることはないでしょう。

ですから、日本の首都で行われるオリンピックを日本の真価が世界に問われる祭典として受け止めて、必ず成功させたいですね!

新しいメダリストを排出し、連続メダル獲得を狙うアスリートを応援し、事故も犯罪もテロもない世界が驚愕する日本ならではの「お・も・て・な・し」の精神と高いスポーツマンシップ、品の良いサポーターシップで、2020年東京オリンピックを盛り上げて、そして思い切り「感動」を楽しみましょう!

リオオリンピックで感動させてくれた選手の皆さん、本当にありがとう! お疲れ様でした!そして、困難な状況下で最後まで踏ん張って使命を果たしたリオの皆さん、本当にありがとう! お疲れ様でした!さぁ、次は私たちの番です!

東京の人も、そうでない人も、世界から見れば日本は日本であって東京だけのオリンピックだとして見てくれはしませんよ。私たちがリオに対して厳しい批判をした、同じ視線と厳しさで、日本が評価される番です。

海外で「日本人です」というと非常に高い確率で『東京?京都?』と問われるようになりました。彼らにとっては、私たちの出身がどこであろうとも、日本といえば『東京』と『京都』しか知らないと言いたげです。

ですから、世界中の人々にとっては東京オリンピックはJapanのオリンピックなのです。Japanの国民として、山盛りの「感動」を届けることができる2020年東京オリンピックにしたいですね。

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